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Update:2015.06.28

そしてトランペット…

わたしだ。


日頃の読者ならお察しの通り、

わたしはシアトルの空港で買った、でかめのネックピローをつけながら飛行機に乗って日本へ向かっている。

低反発ネックピロー。


5泊7日でラスベガスへ行ってきたぜ。


12年間続けてきたバンドの休止ライブの翌日から、

なんかゆっくりするのもなと思って、

新婚旅行がまだだったので、してきたのだけど、

強行スケジュール過ぎたにゃー。

羽田に着くのが夜10時半で翌日の朝から仕事や!

ちびしー!(>_<)


でも誰も自分の人生を代わってはくれないからね。

自分の動きにかかっているわけです。




てか、そもそも新婚旅行って、

知ってるひとも多少いると思うけど旦那はトランペッターでおいらはドラマーですから、

日頃旅行がお仕事のわしらには要らないくだりではあったのだ。


しかし、旦那には一生のうちに一度、出来るだけ早く逢いたいひとがいた。

そのひとがラスベガスに住んでいたので、

この機会に行っちゃおう!

そいでちょこっとばかしギャンブルしようぜ!

って事になった。


だから、実際は、そのひとに逢って、ちょこっとギャンブルして帰って来ただけなのだ。




旦那はおうちではよくしゃべるのだけど、そして会話の93%はトランペットの話なんだけど、

そしてその会話の93%はハイノート(高い音)の話なのだけど、

そしてその会話の93%は、その逢いたいトランペッターの話なのである。笑


旦那は、

今世界で一番高い音を上手に吹ける男インラスベガス

に、逢いたくて仕方がなかったのだ。




トランペットは、吹いた事があればわかると思うけど、音を出すのが非常に難しい楽器である。


サックスを赤ちゃんに吹かせたら一応音出るけど、トランペットを吹かせたら音、全く出ないもの。

上級者でも、人によって出せる音域や音量がかなり違うらしく、

普通のプロのトランペッターは大体2オクターブ半くらいしか出してない。

でも、人それぞれ、もっと高い音を出せたり、低い音を出せたりするらしい。


歌と一緒で、高い声が出るひともいれば、低い声が出るひともいるっつーわけだ。


だので、高い音を出すと尊敬されるのだ。


ラテンのトランペッターは、

高い音が出る順に偉い。

と言われてる位、

ハイノートをヒットするのは大変な事であるのだ。


かなり雑な説明で申し訳ない(´Д` )




そんな中、旦那はハイノートが売りのトランペッターである。

その辺り、わたくし非常に尊敬しているのだが、

やはり当然、帰ってきたら唇から血が出ていたり、青タンになっていたりと、代償もあり、

きびしめである。


それでも、明日はもっと高い音が吹きたいわけなのである。

向上したい一心なわけである。




そして、そこに、

ハイノートヒッター全ての憧れである、メイナード・ファーガソンという神的存在のトランペッターがいる。


わたしは正直、

ギター音楽に傾倒していたため、トランペッターはマイルスデイビスくらいしか知らないチンチロリンだったので、

メイナード・ファーガソンの音は聴いた事がなかったのだけど、

うちの父は日本で見たことがあるらしく、本当に神だったらしい。

(聞いた話が多過ぎて、らしい、って言い過ぎてごめん)




この世を切り裂くようなハイノートを若き父に炸裂させて、胸をかきむしったらしい。

あぁ、メイナード。

あぁ、ファーガソン…。




ファーガソンはハイノートにおいて人類最高峰なので、

旦那は出来るだけファーガソンに近づきたく、出来たら越えたいわけなのだが、

ファーガソンはどんなに逢いたくても、

もうこの世にはいない。




しかし、そのファーガソンのバンドでリードトランペットを任されていた、

リン・ニコルソンという、

これまた神的トランペッターがまだ生きていて、

もう現役は引退してはいるのだが、

全盛期のファーガソンを超える勢いのハイノートを、今もかまし続けては、Facebookとかにアップしているのを数年前に知った。




歌と一緒で、年齢と共に、音のキープが難しくなるトランペットだが、

年々輝きを増すリンの演奏に、

旦那は夢中になり、いつしか、髪型まで真似し始める始末!


そして、Facebookで、

旦那は英語が駄目だが、日本語で書いた質問やなんやらを、ガツンとGoogleの和英辞書とかにコピペして英語に変換し、

それを堂々とリンに送りつけていた!

大胆過ぎや!ちょっとは調べろや!(´Д` )




しかし、優しいリンはそれを一生懸命解読してくれて、

熱心に返事をくれ続けた。


トランペットを愛する気持ちに言葉の障害など無力!


リンと旦那は友だちになった。


かなりの年の差だけど、

本当にお互いにマメに連絡し合って、動画を送り合って、

その頻繁さはものぐさな妻であるわたしとの連絡回数を遥かに越えていた。




そして遂に感動のご対面!

なんつーか、大好きな文通相手と初めて逢う的な!




ベガスの空港で、ちゃんと逢えるか心配だったけど、長野育ちで視力2.0の旦那は、100メートル前からリンを見つけていた。


リンはなぜかわたしらを見て、

こうでなくっちゃとばかりに何度もうなずいていた。


わたしらの小ささに満足したらしい。


そっから、毎日、午前中から夕方くらいまでトランペットの謎を語り合い吹きすさぶ2人の通訳をする日々…。

今ならわたし、トランペットの先生になれる自信がある。笑

君にぴったりのマウスピースを選んであげられる自信がある。


あれ、そう言えばこれ、

新婚旅行でしたよね?笑




合間に、レッドロックマウンテンに連れてってもらったり、

ギャンブルしたり、

プールに漂ったり、

いろいろ楽しかったけど、

何より良かったのは、

素晴らしい人生の先輩に出逢えて、話を聞けた事だ。




旦那さんはこてんぱんにやられたと悔しがっていたけど、

本当に、今までに見たことない笑顔を見せてくれた。


よほど嬉しかったらしい。


リンにしても、同じ髪型をした小さな日本人のハイノートが、

胸を刺したようだった。

こっちが悪いなと思うくらい、

ずっと一緒にいてくれて、話をしてくれてして、

色んなところに連れて行ってくれて、

たくさんのハイノートを演奏してくれた。




ただ、リンが激しい柄のズボンを履いていたのだが、

それすら旦那が真似してきて、少しきびしめではある。笑


 


トランペットはセクションの花形であり、

ハイノートを一発演奏しただけで、ギャランティが倍になることもある。

欧米では、ハイノートヒッターだけ高いギャランティをもらっていたりするし、

その分、もし音が出なかったり、

その音に届かなかったりしたら、

即刻クビだし、メンタルのプレッシャーは半端ではない。


結局何が言いたいかと言うと、

例えばライブに行って、

もしトランペッターが顔を真っ赤にして高い音を吹いていたら、

多少あれだったとしても、

とても頑張っているということと、

なかなか大変であるということなので、

是非とも大きく拍手してあげてね、

という事であーる。笑


雑な解説でお粗末でした(>_<)




余談だけど、

ドラマーは、

楽器のピッチ、音の高さこそチューニングで自在だけど、

(いや、気候やなんやであまり自在じゃないけど)

速く叩けるかどうかが、

プロでも人によってだいぶ違うのである。


足の速い子と遅い子がいるのと一緒で、プロでも、速く強く叩けるかどうかは人それぞれである。

あとは、

同時にいかにばらばらに違うことが出来るか、

的な違いもある。




わたしの父は手数王と言われているくらいですし、

おそらく日本で最速でばらばらに動く男でしょう。

世界でもトップクラスでしょう。


わたしもだいぶ速い方ではありますが、

父の娘であるプレッシャーは普通ではありませんぜ。


結局何が言いたいかと言うと、

ドラマーが顔を真っ赤にして速く強く叩いてる時、

たとえあれだったとしても、

それはなかなか大変であり、

非常に頑張っているということなので、

大きな拍手を下さいということです。笑


ドラマーは、休みがないことと、フィジカル的にたくさん動くということと、テンポを牛耳るということで、やはり、欧米では他の楽器の倍ギャランティをもらう楽器である。


バンマスやメインの歌い手はもっとだけどね。




でも、それを加味してくれというだけであって、

ただ、目の前でいい音楽やれるのが全てなわけだ。




必要なければ、高い音も速い音も要らないし、意味がない。


必要なければ音すら要らないのが、音楽であると思う。




全ては心のままに。

思うまま演れ。

思うまま聴け。

ってなわけです。




音楽好きでも、普通のひとはあんまり知らないであろうミュージジャンあるある的な話でした。




最近はコンピュータが台頭してきて、高い音も速い音も簡単に出せるでしょ?

ボカロも然り、シンセサイザー、打ち込み、オートチューンやなんかも然り。


録音技術も上がって、間違いも簡単に直せる。


でも、わたしは、生のアナログな高い音や声、速い音に胸がドキドキする。

だから、間違いを直したくない。




こないだワンオクロックとフィアーエンドロージーインラスベガスの対バンライブ観に行ったんだけど、

悪口と取らないで欲しいんだけど、

ラスベガスのボーカルの人のほうがタカより高い声出してたけど、オートチューンがかかってるから、全然ドキドキしなかった。


声の限り歌って二日目の、

タカの儚く揺れる、だけどとても強い高い声。

に涙が出た。




わたしは不安になったり、安心したり、時には失敗してしまうようなライブや音楽が好きだな。


とは言え、フィアーエンドロージーインラスベガスのCDでの音色作りも、とても新しく、繊細で好きで尊敬してます。




兎に角、

演奏家が生の良さをもっとダイナミックに伝えていくべきだと痛感した旅でした。

あちし頑張る!




飛行機の大失敗した米の味はいつになったら改善されるのか謎なサトコが、英語に慣れてしまったため拙くなってしまった日本語でお届けしました!


また書くおー(>_<)




サトコ・オブ・ノー・モア・ギャンブリング




写真は、えーと…、

見たらわかるか。

派手なズボンのきびしめなふたりです。笑


 


20150628

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